2007年08月08日

岐阜・高山で共立メンテナンスの温泉掘削に地元の同業者が反発

 ホテルチェーンを展開する共立メンテナンス(東京)が岐阜県のJR高山駅近くで温泉を掘削して建設中のビジネスホテルで利用しようとしているのに対し、地元の飛騨高山温泉協議会が反発している。2007年8月8日付の中日新聞が伝えた。

 岐阜県の温泉法施行事務処理要領によると、県内で新たに温泉を掘削する場合は申請地点から約500メートル以内にある源泉の中で、最も近い源泉の利用者から同意書を得ることになっている。共立メンテナンスのホテル建設地から260−330メートルのところには協議会加盟の旅館とホテルがあり、共立メンテナンスが同意を求めたのに対して旅館とホテルはともに拒否。同社は同意を得ないまま5月に掘削を申請した。

 県は自然環境保全審議会温泉部会の答申に基づき、7月24日に掘削を許可。協議会は「既存の源泉と距離が近く枯渇の恐れがある」と反発を強めているのに対し、県は「掘削で影響が出るという科学的根拠がない」としている。共立メンテナンスは2008年7月にホテルを開業する計画。

 周辺の源泉保有者の同意が得られないまま温泉を掘削することについては2006年に群馬県のみなかみ市で訴訟問題に発展した。この時の群馬県は岐阜県とは逆で、周辺源泉保有者の同意がないことを理由に掘削を承認しなかった。裁判では「温泉掘削による既存源泉への影響は不透明」と判断されて県側が敗訴した。

【追記】2007年9月2日に放映されたTBSテレビ「うわさの東京マガジン」でもこの問題が取り上げられた。番組内容はリンク先を参照。
http://www.tbs.co.jp/uwasa/20070902/genba.html


【過去の関連記事】
群馬県の敗訴が確定−温泉掘削許可めぐる訴訟(2006年9月15日)
群馬県が控訴審でも敗訴−温泉掘削不許可で(2006年8月31日)
群馬県が敗訴−温泉掘削に周辺源泉所有者の同意は不要との判断(2006年2月9日)
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック


記事・写真、コメント、トラックバック記事の著作権はそれぞれの筆者・撮影者にあります。転載・転用はお断りいたします。

Powered by さくらのブログ