2007年05月26日

環境省、温泉排水に関するパブリックコメントの結果を発表

 環境省は2007年5月25日、温泉旅館からのフッ素やホウ素の排出基準強化を3年間先送りしたことに関連して実施したパブリックコメントの結果を発表した

 募集期間の4月19日から5月18日までに112人から計133件の意見が寄せられた。パブリックコメントは温泉旅館だけでなく他の業界も対象になっており、133件がすべて温泉関連の意見というわけではない。このブログでは便宜上温泉関連のみ扱う。温泉関連についての主な意見と環境省の見解の要約は以下の通り。枠内が環境省の見解。

■温泉適用除外について(温泉は自然由来のものであり規制すること自体がおかしい)
−−たとえ自然由来であっても、高濃度のホウ素、フッ素含有水を大量に摂取した場合、健康に影響が出ることが知られている。過去にもフッ素などの影響による健康被害が確認されている。
 最近は自然由来の温泉よりも、動力で汲み上げる温泉の割合の方が大きくなり、公共用水域への負荷も懸念される。
■日帰り温泉施設について(日帰り温泉が対象外なのは不平等)
−−日帰り温泉は、実際にホウ素、フッ素を多く含む火山地帯の温泉地にある日帰り温泉から、大深度掘削により鉱物をほとんど含まない都心の日帰り温泉まで、その形態は多様。実態について精査が必要で情報収集して検討を進める。
■排水の共同処理について
−−公共用水域に排出する前であれば、個別の事業場を配管などですなぎ共同処理することは問題ない。
■財政処置・補助金について
−−温泉を利用する旅館を含め、各事業者が排水処理施設を導入する場合に適用されてきた税制優遇や低利融資を引き続き適用できるよう関係機関に働きかけたい。
 結局のところ、噛み合わないところはずっとそのままになりそうな感じがする。パブリックコメントの内容詳細は下記参考サイトを参照。

【参考】環境省の発表した意見の内容と環境省の見解(PDFファイル)

【過去の関連記事】
環境省、温泉排水規制についてパブリックコメントを実施(4月19日)
環境省、温泉排水基準の規制強化先送りを発表(3月30日)
環境相、温泉排水基準の規制強化を先送りする意向(3月21日)
【コラム水質汚濁防止法】規制強化の先送りだけでは不十分(2月25日)
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