2007年02月28日

岐阜県の温泉10施設で禁忌症や効能に誤表示

 岐阜県内の10カ所の温泉利用施設(うち3カ所は休止中)で、温泉の禁忌症の表示漏れや、別の泉質の温泉の効能を表示するなどの表示ミスのあったことが明らかになった。岐阜県が誤って決定し、そのまま表示していたのが原因。

 発端は中津川市にある「クアリゾート湯舟沢」。クアリゾートの源泉を愛知圏内の施設で利用することになり、その施設がを愛知県に利用許可申請を提出。愛知県が申請を審査したところ、禁忌症の表示に疑問があるとして岐阜県に問い合わせが寄せられ、間違いが明らかになった。誤表示は以下の通りで、下部の<泉質別禁忌症>の部分は表示の必要がなかった。
<一般的禁忌症>
 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(とくに初期と末期)
<泉質別禁忌症>
 腎臓病、高血圧症、その他一般にむくみのあるもの、甲状腺機能亢進症のときはヨウ素を含有する温泉を禁忌とする
 岐阜県はこれに伴って温泉利用を許可している県内577軒の施設について、その表示を調査。新たに9軒(うち3軒は休止)で間違いが見つかった。その内訳は以下の通り。

(1)禁忌症の記載漏れ
 4施設で掲示されている一般的禁忌症に「その他一般に病勢進行中の疾患」の記載が抜けていた。対象施設は根尾川ガーデン(本巣市)、おんせん高富(山県市=休止中)、グリーンセラ池田温泉スタンド(池田町=休止中)、日本まん真ん中温泉子宝の湯(郡上市)。

(2)泉質別禁忌症のない「ナトリウム−炭酸水素塩泉(浴用)」に「ナトリウム−炭酸水素塩泉(飲用)」の禁忌症を表示
 グリーンセラ池田温泉スタンドでは、表示する必要のない「腎臓病、高血圧症、その他一般にむくみのあるもの、甲状腺機能亢進症のときはヨウ素を含有する温泉を禁忌とする」との禁忌症を表示していた。

(3)「炭酸水素塩泉」なのに「塩化物泉」の適応症を表示
 「虚弱児童、慢性婦人病」には効き目がないにもかかわらず、以下の3施設で効能に表示されていた。根尾川温泉郷(本巣市=休止中)、グリーンセラ池田温泉スタンド(休止中)、スーパー銭湯ぎなんのゆ(岐南町)

(4)泉質別適応症がない「単純温泉」に「塩化物泉」の効能を表示
 天然温泉コロナの湯大垣店(大垣市)で、効能として「きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病」と表示されているが、そうした効き目には期待できない。

(5)適応症の記載漏れ
 四季彩館と温泉スタンド(ともに本巣市)で、効能欄に「慢性婦人病」を表示するはずなのに、記載されていなかった。

 別の泉質の効能を表記するなんて、素人目にもあるまじきミスだと思うけれど、全都道府県でチェックしたら、ザクザクと間違いが出てくるまもしれない。誤った効能を信じて通っていた方がいたら気の毒だ。効能よりも禁忌症の表示ミスの方が大事になりそうだが、正表記の「その他一般に病勢進行中の疾患」というのも随分大ざっぱな表現のように感じる。

 上記の情報は、下記関連バックナンバーのコメント欄で索@飯山さんから毎日新聞の記事を教えてもらい、岐阜県の公式ホームページで2件のプレスリリースを見つけて書いたものです。情報提供ありがとうございました。

【参考】岐阜県の発表「温泉利用施設における誤った表示について 」(2月8日付)
同「『温泉利用施設における誤った表示について』の調査結果について」(2月20日付)

【関連バックナンバー】
環境省、温泉の効能を再検証−2008年度にも基準見直しへ(2月3日)
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