2008年07月17日

東京都・湧き水と井戸を見落とし八王子の温泉掘削を許可

 東京都八王子市七国に建設される予定の温泉施設について、東京都が周辺に湧き水や飲用井戸があることを見落として温泉の掘削を許可していたことが明らかになった。2008年7月17日付の東京新聞が伝えた。

 報道によると、温泉施設の建設地周辺には2カ所の湧き水と7カ所の飲用井戸がある。しかし、2007年1月に開かれた第111回東京都自然環境保全審議会議事速記録によると、都の水環境課長は「職員が周辺約1キロメートル以内を実地踏査いたしまして、飲用井戸や湧水がないことを確認しております」と説明し、これに基づいて温泉掘削を許可する答申が出された。都は今になって、私有地を調査しなかったため結果として湧き水などを見落としたことを認めている。

 これに対し地域住民は反発、井戸や湧き水があることが最初から分かっていれば環境審議会の答申が変わっていたかもしれないとして、温泉の掘削申請をやり直させるよう、都に求めている。

 直接関係ないが、上記でリンクした第111回東京都自然環境保全審議会議事速記録には、温泉の掘削や揚湯量規制の必要性について各委員が話し合った様子が分かるので、関心のある方はご一読をお勧めする。

【続報】
東京・八王子市七国の温泉開発を事業主が断念(2008年8月10日)
この記事へのコメント
大変参考になりました。
温泉掘削を許可するという結果を除けば自然環境保全審議会の委員名簿や議事録という情報公開の点においては東京都の姿勢は評価したいと思います。
宮城県の情報公開は県庁に来れば閲覧できますよというだけですから・・・
Posted by Yashiro at 2008年07月18日 09:18
議事録が公開されてると検証できるからいいよね。
たとえば
「まず大前提においては、まずこれあくまでもそもそも論なんですけれども、この温泉法ないしはそれに準ずる形の許可基準の中には、井戸があろうか、湧水があろうが、それは許可基準には抵触しないという、まず形式論はご承知のとおりだと思います。まず形式は。」
とか、
「井戸は温泉以外の井戸についての許可をずっとやっておりましたんで、それに対するデータございます。それに対するものはまず一回ちゃんと見ております。その上で、一件一件扉あけて動くわけにもいきませんので、一番違法というものは書類の上には載ってこないわけですから、その中でも例えば地元の中でいろいろな形でやっていることがあれば、なおかつそれを付加して教えてくださいという形で教えてもらっているというような情報も加味していますよという話で、お話ししているということをまずご理解していただきたいと思います。湧水についても同様です。」
なんて書いてあるところからすると、飲用井戸とか湧水の有無の話は、別に見落としとかそういうものじゃないんじゃないかということなわけで。
Posted by としさと at 2008年07月19日 15:25
Posted by としさと at 2008年08月09日 10:36
>としさとさん
 出かけていたため、ニュースをチェックしておりませんでした。お知らせいただきどうもありがとうございます。別記事にてただいま出稿しました。
Posted by らくだ(編集人) at 2008年08月10日 23:38

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