2006年10月26日

兵庫県から返信メールが来た−よかたん家族風呂問題

 兵庫県が家族風呂の禁止に乗り出した問題で、編集人が2006年9月11日に兵庫県に送った質問メール(詳しくは9月12日付の記事「兵庫県に質問を送ってみた」を参照)に対し、10月26日の夕方に「ご意見への回答」と題した返信メールが知事室長から届いた。

 もともと返信メールを公開したいという前提で返答をお願いしたので、以下に返信メールを転載する。改行位置などは編集人が調整済み。
このたび「さわやか提案箱」にお送りいただいたメールについて、知事 に代わり、知事室長の私からお返事を差し上げます。

 「吉川温泉よかたん」については、平成14年2月、県に公衆浴場として 営業許可申請されたものであり、その際、同浴場の「家族風呂」については、身体に障害のある方や高齢の方、幼児など、一人での入浴が困難な方が介助者を伴って利用する場合に限定するとの申立が、申請者である旧吉川町(合併後の現三木市)の第三セクターからありました。

 この申立は、法に基づく本県の公衆浴場法基準条例で規定する6歳以上の混浴禁止の特例としている内容に沿うものでしたので、その遵守を前提として営業を許可しましたが、その後、遵守していないことがあったため、県は、申立どおり運営するよう改善を求めたものです。また、「家族風呂」 の名称が利用者の誤解を招き、適正な運営に支障が生じる場合は、見直しも必要との認識のもとに指導しており、今後とも関係者の理解を求めてまいります。

 同浴場の「家族風呂」のような個室浴場は、子ども連れの家族などの利用希望があると思われますが、利用者の確認など適正な運営が行われなければ、公衆浴場で不特定多数の男女の混浴を認めることになるなど、風紀の確保の点で懸念されます。県としては、公衆浴場にかかる利用者のニーズを的確に把握するとともに、入浴者の衛生及び風紀の確保について、適切に対応してまいりますので、ご理解いただきたく存じます。

 なお、「ひょうごさわやか通信」87号では、利用者の視点で同浴場を取材し、施設・設備の充実度などを中心に紹介しましたが、公衆浴場の営業許可や指導を業務とする県として、運営形態についても評価すべきでした。

 詳細については、下記にお問い合わせください。
■健康生活部健康局生活衛生課
 TEL  078-362-3254
 メールを読む限りでは「吉川温泉よかたん」が一方的に営業停止処分になるようなことはないのかなぁと、やや安心した。それにしても、小野市が日帰り温泉「ゆぴか」の家族風呂設置を申請するまで何年も実態を把握していなかったというのはお粗末な話だ。県のメルマガ「ひょうごさわやか通信」87号で「家族風呂」という言葉をつかって「一押しのサービス」と誉めたのが利用者の視点で同浴場を取材した結果だと認めているのだから、家族風呂の禁止には利用者の視点が欠けていると言わざるを得ない。

 つまり、この返信メールを読んでも私個人は納得できずにモヤモヤしている。それでも、こんな泡沫ブログからの質問にきちんと返信をしてくれたことについてはとても感謝している。

 メールには担当部署の健康局生活衛生課のメールアドレスも書かれていたけど、ここで公開してイタズラメールなど送られるとマズイので上記の転載から省いた(生活衛生課にメールを送りたい方は編集人までお問い合わせください。編集人のメールアドレスは右側欄外上部にあります。コメント欄にメールアドレスを書き込んでいただければ、こちらからメールで送ることもできます。コメント欄にメールアドレスを書き込んでも一般公開されません)。

【続報】
兵庫県、条件付で家族風呂を容認へ−10歳未満の子供連れならOK(2007年8月22日)
兵庫・家族風呂の是非について結論持ち越し(2007年5月26日)
兵庫県、条件付で家族風呂を容認へ−10歳未満の子連れはOK(2007年8月22日)
兵庫県・夫婦だけでの家族風呂利用も容認へ−県が一段と譲歩(2007年9月20日)
【コラム】よかたん家族風呂問題の裏側−兵庫県の本音と建前(2007年9月26日)

【過去の関連記事(時系列)】
兵庫県が「家族風呂」を禁止?(9月2日)
兵庫県に質問を送ってみた−よかたん家族風呂問題で(9月12日)
兵庫・三木市長からメールが来た−よかたん家族風呂問題で(9月13日)
毎日放送でよかたん家族風呂問題−当ブログも登場(9月25日)
この記事へのコメント
>家族風呂の禁止には利用者の視点が欠けていると言わざるを得ない
まさしくその通りですね。この問題はその後どうなっているのでしょうか。進展したって話が耳に入ってきません。

>「家族風呂」のような個室浴場は・・・利用者の確認など適正な運営が行われなければ、公衆浴場で不特定多数の男女の混浴を認めることになるなど、風紀の確保の点で懸念されます。
家族風呂には不特定多数の人は入らないように思いますが、どうでしょう。
Posted by コムチャン at 2006年10月27日 23:52
利用者の視点でメルマガを書き、役人の視点で全然逆の取り締まりをするなんて許されるのかよ
Posted by 月光仮面 at 2006年10月28日 08:12
>コムチャン、
 お久しぶりです。私も兵庫の家族風呂問題はその後どうなったのかなぁと思っていたところ、以下の過去記事に金ちゃんからいただいたコメントで、今のところ何となくそのままになっているらしいと知りました。
http://onsen.xii.jp/article/1261227.html

 上記の返事の内容から判断しても、県側が各方面に「理解を求めている」ところなんじゃないでしょうか? 具体的に何をやっているのかわかりませんが、このように個人からの質問に返答することもその一環なのかなぁと思います。

 返答を読んで分かったのは、県側が利用者の良識も施設側によるチェック(利用者同士が家族関係があるかどうか等)もまったく信用していないという悲しい事実でした。

 そこまで信用していないのだったら、定期的に立ち入り検査を実施して当然だと思うのに、何年も放置してきたのが不思議でなりません。利用者の勝手な意見といわれてしまえばそれまでなんですけどね。

>月光仮面さん、
 一般的にいったら、許されるとか許されないとかいう問題以前に、あり得ないことだと思います。ヒルマン監督じゃなくても「信じられな〜い!」と言いたくなります。ただし、これは月光仮面さんや私のように、あくまで利用者の視点で考えた場合の話です。

 兵庫県では実際に起きているので、兵庫県内あるいは兵庫県庁内では許されていると考えるのが妥当ではないでしょうか。少なくともこの件の担当者は許されると思っているのでは? これはあくまで私の推測です。確認したかったら上記の健康生活部健康局生活衛生課までお問い合わせください。 
Posted by らくだ(編集人) at 2006年10月28日 16:10
あのぉ
よく分からないし
雰囲気が悪くなるから
難しいことはよそでやれば?

オープン情報だけぢゃだめなの?
Posted by ゆっきい at 2006年10月29日 13:39
>ゆっきいさん、
 え〜と、このブログは誰のためでもない自分のためにやっている100%自己満サイトです。

 ご意見をいただいたことには感謝しますし、ゆっきいさんが不快な気分になったのなら残念です。でも、温泉について良い話も悪い話もすべて扱おうという編集方針が揺らぐことはありません。

 家族風呂関連の一連の記事がほかの記事とまったく違う内容であることは重々承知しています。最初は『個人のブログでこんなこと書いていいのだろうか…』とビクビクしていたのですが、今の時点では書いてよかったと思っています。
Posted by らくだ(編集人) at 2006年10月29日 16:57
はじめまして

昔、昔、その昔に学校で習った
【朝令暮改】という言葉を
思い出しました

これで家族風呂がなくなったら
悪政によって国(県)が滅びる?
Posted by 家族風呂 at 2006年11月03日 16:42
>家族風呂さん
 メールで新規オープン施設の情報を提供していただいた家族風呂さんでしょうか? どうもありがとうございました。記事は明日流す予定です。(もし別の人だったら、どうもすみません)

 朝令暮改って懐かしいですね。私も習いました。厳密にいうと、ここでは「朝誉暮禁」ですかね。1年余りのタイムスパンがあるから違う!と言われちゃうかな。

 この話、最終的にウヤムヤになるのか行政訴訟みたいな形で白黒がハッキリするのか分かりませんが、これからも自分なりに注目していきたいと思っています。
Posted by らくだ(編集人) at 2006年11月03日 22:31

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よかたんのその後
Excerpt: 「温泉BLOGニュース」のらくださんより よかたんの家族風呂問題で兵庫県への質問状の 返事が来たとの連絡をいただいた。 らくださん>わざわざ ありがとうございます。m(._.)m ペコッ ..
Weblog: 益荒男(ますらお)のひとりごと
Tracked: 2006-10-26 22:49


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